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今回のテーマは、日々ブログやTwitterにて告知させていただいております、富士通 PRIMEGY TX1310M5のRAID機能に関するご紹介です。
前モデルであるPRIMERGY TX1310M3において、ソフトウェアRAIDはLSI Software RAIDを
サポートしていました。
それが新モデルであるTX1310M5において、Intel Virtual RAID on CPU(以下VROC)を利用
できるようになりました。
では、通常のソフトウェアRAIDから何が変わったのでしょうか?
まず大きな目玉機能はNVMe転送速度の高速化です。
VROCは、NVMe ベースの SSD を新しいインテル® Xeon®スケーラブル・プロセッサー PCIe* レーンに直接接続し、RAID ホスト・バス・アダプター (HBA) を使用せずにSSD を使用して RAID アレイを作成できます。
その結果、従来のハードウェア RAID HBA の複雑さとパワーを必要とすることなく、NVMe SSD の
パフォーマンスを最大限に引き出す事ができます。
一方で、当該サーバのシステムボードはM.2 ソケットがSATAのみ対応の為、NVMe M.2 portを通常
使用する事ができません。
その為、VROCの機能を活用する場合、PCIeレール等を利用した利用になるのかは、これから検証などで実施していければと思います。
また、VROCではRAIDカードなしで”RAID5″を構築できるようになったのですが、予期しない停電やRAIDボリュームの劣化(ディスク障害)が同時に発生した場合でも、
RAID情報を保護する仕組み“RWH(RAID書き込みホール)”という機能を持っているようです。
昨今RAIDカードの入手が非常に難し状況が続く中、この機能は大変便利で実用的なものになりそうです。
そして、Intelの見解によるとVROCはソフトウェアRAIDとハードウェアRAIDの中間的な位置付けらしく、CPUコアを使用したソフトウエアRAID的な面をもちつつ、
Intel VMDというXeonスケーラブルで提供されるハードウェアRAID様な属性を持っている為、ハイブリットRAIDソリューションとなるようです。
ほかにも、機能的なLED 管理などがあるようですので、TX1310以外のサーバにおいても活用の機会が
増えてきそうですね。
また、VROCに関する新しい情報を入手しましたら、どんどん発信してきたいと思います。
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