2013年2月 のアーカイブ

知っておきたいサーバ節電の豆知識:メモリの構成で消費電力はどう変わるのか? E5 Xeon モデルケース

2013年2月21日 木曜日
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以前の記事()で、メモリの搭載で消費電力がどう変化するか実験しました。サーバもXeon E5が搭載され、主力メモリもpc3-12800 へと変わりました。大容量のメモリでもお値段が安くなっていますので大量にメモリを積むケースが増えて来ております。そこで久しぶりにメモリを搭載することでどう消費電力が変化するか実験してみました。

(さらに…)

PRIMERGY RX200 S7 E5-2650 2CPU スーパーハイスペックモデル発売中です。

2013年2月16日 土曜日
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当店で好評販売中の1Uラックサーバ、富士通 Primergy RX200S7 Xeon E5-2650 2CPUモデルにメモリとSSDを搭載してパワーアップ!高負荷のDBサーバ、仮想デスクトップを大量に動かすときの仮想化サーバ、大規模演算、解析処理に効果を発揮します。

 

本機の特徴ですが、

①本体はPrimergyを採用。増設パーツ以外はメーカーオンサイト3年保証付きなので安心してご使用できます。

②メモリはサードパーティ製を使用してコストを抑えました。弊社でレジスタードメモリ組込出荷メモリはデータラム製を採用しております。品質に定評があり、大容量搭載時、高負荷時でも安定したメモリです。

③SSDは価格が安いコンシューマSSDではサーバ用途では耐久性に欠けます。メーカー純正はコスト面であまりにも無理がありますので、Intel エンタープライズSSD DC S3700シリーズを採用。コンシューマSSDに比べ、耐久性に優れておりますのでランダムアクセスが多発する環境でも長期間の運用が可能です。

 

SSD以外は本体とパーツが在庫で御座いますので納期面でも短納期でご提供可能です。事前にお電話等頂ければ店頭からお持ち帰りも可能です。

 

同等の機種を自作されたときの比較表を作成してみました。

自作サーバはメーカーサーバに比べ、価格面でアドバンテージがありますが、この構成ではほとんどありませんでした。最安値のパーツを揃えていけば価格面で勝るはずですが組み立ての労力や不具合があった場合のやりとりを考慮するとPrimergyを採用された方がメリットが御座います。

Primergy RX200S7 E5-2650×2 ノーマルモデル

Primergy RX200S7 E5-2650×2 ハイパフォーマンスモデル

Primergy RX200S7 E5-2650×2 スーパーハイパフォーマンスモデル

Primergy RX200S7 E5-2609×2 パーツ搭載お得モデル

をラインナップ中。運用目的に合わせてお選び頂ければ幸いです。ご検討くださいますようよろしくお願いいたします。

Intel SSD DC S3700 100GB を検証しました

2013年2月14日 木曜日
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代理店様から、Intelの最新SSD 【Intel SSD DC S3700 】 100GB を借りることが出来ましたので当社在庫サーバに搭載して検証してみました。サーバのようにランダムアクセスが頻繁に発生するとコンシューマブランドのSSDでは耐久性が低いため限界に達するまでの時間が短くなっております。今回のS3700はIntel曰く「1日に全容量を10回書き変えても5年もつ」とのことです。

 

今回は、富士通 primergy RX200S7 へ搭載し、WindowsServer2008R2上にて速度を計測してみました。

RX200 S7 仕様

Xeon E5-2690 2CPU

pc3-12800 Reg 8GB x24枚 192GB

RAID 富士通純正 6Gb 512MBキャッシュ内蔵、BBWC付き

WindowsServer 2008R2 EnterPrise

 

検証1:SAS 146GB 15,000rpm 4本でRAID10。RAIDキャッシュ有効化。

検証2:SSD 100GB 3本でRAID0。RAIDキャッシュ有効化。

検証3:SSD 100GB 3本でRAID0。RAIDキャッシュ無効化。

速度面では、SSD+RAID0での計測なのでHDDと比べますと圧倒的な速度差です。4KQD32はSSDならではの値です。RAIDキャッシュを有効、無効でも大きな速度差はありませんでした。耐久性に優れているとの事ですので、RAID0で使用してもコンシューマSSDに比べれば安心感はありそうです。もちろん、いつどうなるか予想が出来ませんのでバックアップを取りながらの運用は必須です。

 

今回使用しましたRX200S7はCPUとメモリは最上位クラスですが、HDDがどうしてもボトルネックになります。SASとSSDを併用することで安定性と高速性を兼ね揃えたハイスペック1Uサーバが出来上がります。

 

drobo5N レビュー

2013年2月1日 金曜日
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弊社で国内総代理店として展開しております「drobo」ですが、一番のベストセラーでありました「drobo FS」の後継機として、「drobo 5N」がリリースされました。

外見はFSと違いは有りません。裏面にはmSATAを搭載するためのスロットが用意されております。

接続ですが、至ってシンプルです。背面に電源とLANケーブルを接続します。

5NはデフォルトではDHCPとなっております。ネットワーク環境がDHCPであればルーターが自動的にIPアドレスを割り振ってくれますので自動的に認識できます。

DHCPでは無くローカルIP環境でしたら、一旦dashboardをインストールしましたPCと直結する必要があります。写真のようにハブを介しても問題御座いません。赤がPC、青が5Nです。

その際、PC側のIPアドレスを自動取得にしてください。ここにIPアドレスを入れたままにしますとdashboard上に検出されません。

 

dashboardについて

droboでは設定を行うためにdashboardというソフトを使用しております。今回の5Nではdrobo dashboardのバージョンが2.4.0以降が必須となります。2.3や2.2では認識しません。

2.2や2.3がインストールされているようでしたら、一度アンインストールを行った上で、2.4をインストールしてください。上書きインストールでは失敗する場合があります。

弊社で試した限りでは、WindowsXP HOME(SP3)、Windows 7(64bit)、WindowsServer2008R2でのインストールはできました。

dashboardのインストールが完了しますと、5Nが認識されます。現状ではHDDを搭載しておりませんので「危険」となっております。ここでHDDを最低2本搭載してください。SATAのHDDで有れば基本大丈夫ですが弊社としては推奨しないモデルも御座います。

搭載HDDについて

WesternDigital 製 “Caviar Green” シリーズ 、 SAMSUNG製 “Eco Green” シリーズなどのHDDでは省電力機能の関係でトラブルが発生する場合があります。回転数が一定では無いためdroboがHDDを故障と誤認識してしまう場合がございます。7,200rpmのHDDを推奨しております。

ここまでできましたら5Nをネットワーク環境内にセットします。現状ではPCと直接接続状態ですのでNASとして機能できていません。5NにローカルIPをセットします。左側の「drobo設定」→「ネットワーク」内をお客様のネットワーク環境に合わせて記入していただき、PC側も当初設定していましたIPアドレスにお戻しください。

DHCP環境でしたら設定の必要は御座いません。

 

drobo5Nがリブートしまして、起動完了されましたらWindows上のネットワークから見えているか確認となります。ネットワークのマッピングに時間がかかる場合もありますので初めての接続時は数分待ってみてください。ここで見えていましたら問題ございませんが、もし見えていない場合は下記をお願いします。

①登録したIPアドレスへpingをうってみてください。pingが帰ってくれば接続はされています。

②スタートメニューにあります検索欄に今回登録しましたIPアドレスを直接入力(記入例 ¥¥192.168.1.1)かdrobo5Nの名前(デフォルトでは、drobo5N)を直接入力(記入例 ¥¥Drobo5N)してみてください。

上記以外に下記の事例が御座いますのでご参考頂ければ幸いです。

①ファイヤーウォールソフトが5Nをブロックしている。一旦ファイヤーウォールソフトを停止してみてください。

②DHCPのIPアドレス割り当て台数が制限オーバーのため5NへIPアドレス割り当てが行われていない。ルーターの設定を訂正するか、DHCPに繋がっている機器を数台止めてみてください。

ネットワークドライブの割り当てが完了しますとネットワークドライブとして共有ストレージが完成します。

これでデータの読み書きが可能になりますので、ベンチマークを測ってみました。おなじみのCDMを使用します。HDDは銘柄と容量を揃えずランダムな状態で搭載しています。droboの特徴でも有る「HDDを統一せずともRAID構築が可能」を活かしてみました。

HDD2本。mSATA無しの場合

HDD3本。mSATA無しの場合

HDD4本。mSATA無しの場合

HDD5本。mSATA無しの場合

以上の結果が出ました。2本でも前機種であるFSに比べますと、Read、Writeともに速くなっております。3本以上搭載しますとWriteが約2.5倍高速になりました。コンシューマNASでWriteがこのぐらいの値が出ると書き込み時にもたつきが無くなりますので快適になります。

 

本機はmSATAを搭載するスロットをもっています。こちらにIntelの20GBのmSATAを搭載してみました。大きいファイルは効果がないのですが、4KQD32に変化が出るかもしれません。

意外にも何も変化がありませんでした。ベンチマークのように大きめのデータでは効果が現れないのかもしれません。mSATAも1万円程度しますのでこのコストはHDDにかけた方が良いかと思います。

 

今度はHDDをバラバラにせず、現行のHDDを搭載して見ました。SeagateのST2000DM001を5本搭載しての値です。

気持ち速くなったような気もしますが、ベンチマークの誤差レベルでしょう。HDDの型番ではあまり変化が見られないようです。

 

今度は実際の運用を仮定してサーバ機からdrobo5Nへとdrobo5Nからサーバ機へデータを送ってみたときの値を測ってみました。

①5GBあるデータファイルをサーバから5N1つコピーし、完了した時間。

1分20秒程度で完了。約62.5MB/S の転送スピード。

②1GBのデータを数秒おきにサーバから5Nへ10個コピーし、完了した時間。

2分40秒程度で完了。約62.5MB/S の転送スピード。

③5GBあるデータファイルを5Nからサーバへ1つコピーし、完了した時間。

1分20秒程度で完了。約62.5MB/S の転送スピード。

④1GBのデータを数秒おきに5Nからサーバへ10個コピーし、完了した時間。

3分30秒程度で完了。約47MB/S の転送スピード。

転送速度としてはコンシューマNASとして十分な速度かと思います。同実験はdroboFSでも行いました。その値と比べましても大きく向上しております。

なお同実験を行った際、低スペックのGigaハブ(市場価格3,000円程度)を使用したところ途中で転送が停止したり遅くなったりと不安定な動きを行いました。弊社で通常使用しておりますL2スイッチ(市場価格5万前後)に変更しましたところ上記の転送速度となりました。データ転送はスイッチングハブに大きな負荷をかけます。ネットワークの安定は業務全体の安定に繋がりますので最低でも3万円程度のスイッチングハブをお勧め致します。

 

●考察●

以上を踏まえますと、今回リリースしましたdrobo5NはコンシューマNASとしては十分使えるレベルです。先日発売しましたdrobominiとdrobo5Dはサンダーボルトを使用することが前提のためWindows機では現状使用出来ません。Writeに限ればdroboS3.0のUSB3.0接続より高速です。Windowsユーザー様でコスト面、運用面で使えるdroboは5Nのみとなります。

ネットワーク接続さえ出来てしまえばあまり難しい事を考えなくてもRAIDの小規模ファイルサーバを持つことができますので社内にネットワークやサーバに詳しい方が居なくても何とかなります。WindowsServerでのファイルサーバの構築はファイルの権限やユーザー管理等droboでは出来ないことも多数実行できますがコスト面とスキル面をクリアする必要があります。弊社でもWindowsServerの設定作業を行いますがそれなりの構築費用を頂いております。50人以上のファイル管理を行う場合はWindowsServerで、10~20人程度で簡単にファイルの保管を行うときにはdroboを採用するように使い分けがベストです。

drobo5Nはこちらからお求めできます。ご検討くださいますようよろしくお願いいたします。