最近は2.5インチのHDDを採用したサーバが増えていますが、パフォーマンスの追求がしやすいものの、HDD容量不足になってしまうことが少なからずありました。
間違い無く動作をするHDDと言えば、SeagateのEnterprise Capacity 2.5がありますが、最大でも2TB(12月下旬頃発売開始予定)で、価格もかなり高いのが問題点でした。
とはいえノートPC用のHDDを転用すると、すぐに壊れてしまうことがあり、特にProliantサーバはノートPC用のHDDを挿入すると温度センサの異常と誤認識してFANが全開で動いてしまう問題がありました。
そんな問題点を解決する製品が東芝から発売になりました。
TOSHIBA MQ03ABB300 3TB 5,400rpm 6Gbps SATA 2.5インチ
HDD自体の厚みが15mmと一般的な2.5インチHDDに比べて分厚いですが、サーバで使用するなら問題にはなりません。
今回下記の機器構成でOSをインストール、パフォーマンステストを実施しました。
Proliant DL360 G7
CPU:Xeon E5606 2.13GHz QuadCore 1基
メモリ:16GB
HDD:TOSHIBA MQ03ABB300 3TB 5,400rpm 6Gbps SATA 2.5インチ 2台
RAID:Smart Array P410 256MBキャッシュ
RAID1 ライトバックキャッシュ有効
OS:Windows Server 2012R2
使用ソフトウェア:CrystalDiskMark 5.1.0
結果は・・・・
複数回ベンチマークを実施しましたが回転数が低いこともあり、パフォーマンスにばらつきがありますが、データのアーカイブや速度を要求しないデータストアとしては十分利用出来そうです。
Proliantサーバ特有の、RAIDソフトウェアが機器の故障と誤検知して筐体内FANが全開で動作してしまう現象は、このHDDでは発生しませんでした。
既存でSAS HDDを使用していて、一時的に大きな容量を使用したい場合はコストパフォーマンスに優れた製品です。
データの一時保管用にいかがでしょうか。