2013年10月 のアーカイブ

UPSのバッテリー、定期交換していますか?

2013年10月31日 木曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 15 秒

サーバを導入する際、停電に備えてUPSを一緒に購入して電源ラインをUPS側から取るのが一般的です。ですが、日本は電力事情が他国に比べて良いので雷が近くに落ちて停電することがまれにあるぐらいです。UPSが働く場合は社内で機器を使いすぎてブレーカーが落ちるときや、コピー機がスリープから復旧したときに起きる電圧降下でしょうか。

 

そんなUPSなので一端設置すると結構忘れられがちです。埃まみれで棚の下などに埋まっている光景を目にします。設置した時期も覚えていないでしょう。一番怖いのは、いざUPSが起動したときにバッテリーがへたっていることです。本来は10分以上持つのに1分ぐらいでバッテリーが終わってしまいます。サーバをきちんとシャットダウンせずに強制的に電源を切る行為なのでサーバが起動してこなくなるケースもございます。

 

APC製のUPSバッテリーは、新品購入時ですと寿命は【約2年】となっております。こちらのサイトに詳しく記載がございます。2年以降でも使えないわけではございません。ですが、劣化状態などは目では判断がつきにくいです。そこで2年~3年で問題が無くても定期的にUPS本体またはバッテリーの交換をお勧めいたします。

 

当店では、APCのバッテリーをリサイクルいたしました【チェンバット】シリーズを好評販売中です。

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APCのバッテリーと互換性を持ち、バッテリーは新品となっております。しかもAPC純正バッテリーよりお安くご提供可能です。ただし受注生産のため1週間ほど納期をいただいております。

交換して不要になったバッテリーの処分もお任せください。発送時に返信用伝票を同梱しております。不要になりましたバッテリーを箱に入れて当店までお送りください。

また、これからUPSを導入しようとお考えのお客様には【中古のUPS本体にチェンバット搭載】モデルもご用意しております。

UPSをきちんと運用して安心なサーバ運用を行いましょう。

チェンバット(バッテリー)はこちらからお求めできます。

チェンバット(本体+バッテリー)はこちらからお求めできます。(タワー型)(ラック型

総合価格表はこちらになります。

チェンバット価格表0001

 

 

 

10GbE搭載NAS EonNAS 850-2 が入荷しました。

2013年10月10日 木曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 2 分 46 秒

Infortrend社のNASとして好評販売中の「EonNAS」シリーズで、タワー型の最上位モデル「850」シリーズが入荷しました。

ベースとなる「850」の仕様としては、

搭載CPU:Core i3 2120 3.3GHz デュアルコア

搭載メモリ:4GB

搭載HDDベイ:3.5インチ SATA 8台まで

内蔵NIC:1000T x2ポート

となっております。さらにNICを増設したモデルで

「850-1」は1000T x4ポートを追加して合計6ポートの1000Tを搭載。

「850-2」は10GbE(STP+)2ポートを追加して合計1000Tx2、10GbEx2を搭載。

今回は10GbEを搭載した「850-2」を検証しました。

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向かって右が「510」左が「850」となります。搭載ベイの分大きくなっています。

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フロントパネルを開けるとこのような感じになっています。

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背面です。上部に10GbEのモジュールが搭載されています。

操作方法等はEonNASシリーズは統一されておりますので割愛いたします。それでは運用中の速度を計測してみます。

搭載HDD:SATA 2TB 7,200rpm 8本

構築RAID:RAID5

使用したスイッチ:Netgear XS708E(10GbE-Tx8ポート。内1ポートはSFP+とコンボ)

使用した10Gケーブル:ダイレクトアタッチケーブル1m

サーバ側のOS:WindowsServer2008R2

としました。

①1000T環境での速度調査(CDM)サーバ⇒850-2

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②1000T環境での速度調査(5GBデータを送る)サーバ⇒850-2

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1000T環境でのNASとしては十分なパフォーマンスを発揮しております。下位モデルの510と比べまして30%程度速度が出ております。i3 2120とメモリ4GBがパフォーマンスの要因かと思われます。ですが、1000Tでの環境ではこの値が上限かと思われます。ネットワーク帯域が足りません。そこで、よりハイスピードを求めるユーザー様に当モデルは10GbEを搭載しております。続いては10GbEでの速度測定を行います。

③XS708Eと850-2をDAC接続。

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④各ポートのIPアドレスを入力。

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LAN3が10GbEとなります。

⑤10GbE環境での速度調査(CDM)サーバ⇒850-2

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⑥10GbE環境での速度調査(5GBデータを送る)サーバ⇒850-2

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10GbE環境では思ったほど速度が出ませんでした。どうやらWindowsのネットワークでの共有(CIFS)がボトルネックのようです。そこで、iSCSI領域を作成してみました。

⑦10GbE環境での速度調査(CDM)サーバ⇒850-2(iSCSIボリューム)

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速度が一気に改善しました。10GbE相当の速度です。やはりボトルネックはCIFSでした。850-2はしっかりとしたパフォーマンスを発揮できるNASでした。

⑧10GbE環境での速度調査(5GBデータを送る)サーバ⇒850-2(iSCSIボリューム)

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思ったほどの値が出ませんでした。サーバにあるデータをコピーしたのでサーバ搭載のHDDがボトルネックの可能性が高いです。そこで、8GbFCを搭載しているESDSを使いました。

⑨10GbE環境での速度調査(5GBデータを送る)ESDS⇒850-2(iSCSIボリューム)

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5GBのデータがあっという間に転送できました。

以上の結果を踏まえますと、

①CIFSでは10GbE環境を導入しても大きな変化は得られない。

②高速転送が必要ならiSCSIのボリュームを使用。

③相手になるストレージも10GbEやFCを搭載している高速ストレージ。

④スイッチングハブ、ケーブルでも速度面が変わってくる。

このあたりをクリアして初めて10GbEを導入するメリットが出てきます。導入に一番メリットが出る環境としては、巨大な映像や写真データを大量に取り扱う業種で、SSD内で編集を行い、終了したデータはストレージに移動する。その際に高速でやりとりしたいといった環境でしょうか。Z800に10GbEを取り付けて、850-2と10GbEを直結し、iSCSI領域を外部ストレージとして使うと言った感じです。

一般的なWindowsやMacでの共有ストレージでしたら1000T環境で問題ございません。今回検証しました850はしっかりとしたパフォーマンスを発揮しております。4TBを8台搭載できるサーバですとどうしても大型化になります。850はコンパクトでかつ静音です。オフィスの何処においても気になりません。20TBオーバーのストレージをコンパクトに設置できてパフォーマンスも必要と言ったお客様に最適なNASに仕上がっています。

EonNASでHDDが壊れたら?

2013年10月2日 水曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 0 分 46 秒

EonNASを運用中にHDDが故障しました。もちろんEonNASにはリビルド機能がありますので安心してHDDの交換が可能です。

HDDが故障しますと「ピー」と警告音がなります。管理画面の上段にあります「警告」が赤く光ります。

ストレージ⇒ボリュームで確認しますと、画面のようにSlot1のHDDが故障しています。

DEGRADED と表記がでていますスロットです。

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ログ画面ではこのように表示されています。13:07:40からの動きが今回のログとなります。

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【注意】

EonNASはシステムOSがHDD1と2に書き込まれます。そのため、HDDを2本保護できるRAID6であっても1と2が故障してしまいますとシステムそのものが起動不可となります。

代替えのHDDを取り付けてください。

【注意】

搭載するHDDは取り外したHDDと同じモデルでデータが完全消去された物を使用してください。異なるモデルのHDDやデータが消去されていないHDDではリビルドが成功しない恐れがあります。HDD故障に備えて予備のHDDを用意しておくことをおすすめいたします。

リビルドが始まりました。

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ログ画面ではこのように表示されています。

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なお今回のデータ量(約2TB)では約6時間でリビルドが完了となりました。