Z800に、高速カードの代表格【FUSION-IO】を搭載してみました。
今回、偶然にもFUSION-IOの中古が入手できましたので検証してみました。正確にはHP Proliant向けOEM版(600281-B21)です。160GBx2の320GBとなります。
PCサーバでは実績もありますので、今回はあえてz800に搭載して、Windows7上で認識出来るかどうか検証してみました。
これをz800に取り付けます。
ここまでは特に問題ございません。
Windows7を起動しましたところ、このようにドライバが無いため「!」になります。このあとドライバと専用アプリをインストールして起動完了。Windows7上では160GBが2つのドライブとなりますのでOS上でのRAID0を構築。
速度を測定してみました。
シーケンシャルが超高速という訳ではありませんでした。しかしVMwareやDBサーバで必要なランダムアクセス(IOPS)は、HDDでは出すのが難しい値をしっかり出しています。以前の記事で行ったHDD24本 RAID0というチャレンジャーな構成でもこの値に届いていません。
FUSION-IOは価格面で結構な額(当モデルはHP定価150万円)です。であれば、SSDを大量に入れてRAID0組んだ方が安上がりだし速度面でも引けを取りません。実際、当店でも検証したことはありますので間違いではございません。しかし、SSDの一番の恐怖は【突然死】です。前触れ無くいきなり壊れます。貴重なデータが一瞬ですべてが消えます。RAID5やRAID6を組んだとしても同時期に購入したSSDなら設計も同じなのでほぼ同時に故障してもおかしくありません。FUSION-IOはSSDでは問題になる面をクリアするように設計を行っていますので投資価格に対しての効果は得られます。
本来は大規模DBサーバでIOPSを稼ぐ場合に用いられますが、今回はWSであるZ800で検証しました。Z800はパフォーマンス面ではまだまだ現役で使えますが、ストレージ面がそれほど速くありません。CPUやメモリには余裕があるが明らかにストレージがボトルネックになるような運用方法にFUSION-IOを導入するという方法がございます。お気軽にご相談ください。