インフォトレンド SMB市場向ストレージ ESDS1012G レビュー

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今回インフォトレンド社様より、EonStorDS の最新モデル 1012G をお借りできました。

当機の特徴は、ESDSの使い勝手をそのままにコストを抑えましたのでSMB市場でのビッグデータストレージとして投入されました。

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【特徴】

こちらの写真の通り、3.5インチのHDDトレイを12台搭載。トレイには3.5インチ用のねじ穴と2.5インチ用のねじ穴があります。そのため、容量が必要なボリュームは3.5インチのNL-SATAを使用し、速度を必要とするボリュームは2.5インチのSASを使用することができます。

出力ポートとして、標準装備で1GbのiSCSIポートを4つ搭載しております。オプションポートとしてファイバーチャネルと10Gイーサもございます。

運用環境とコストに合わせてお選びください。

【認識方法】

13番のシリアルポートを使用して11番のマネージメントポートにIPアドレスを振ります。

使うケーブルは、Dsub9ピンのオス・メスストレートとなります。こちらをサーバと接続して、Teraterm等のターミナルソフト使用して設定します。

このときのTeratermの設定ですが、

teraterm

と設定してください。接続した状態でESDSの電源を入れますと数分後にピーとビープ音が鳴ります。その辺りからコンソールに入る事ができます。

コンソールに入りましたらこのような画面が上がってきます。VT100を選び、下記のように進んでください。IPアドレスを登録します。

teraterm1

teraterm3

IPアドレス登録後にマネージメントポートからSANWATCHを使い、設定GUIに入ります。本体に同梱のDVDからWindows機にインストールしてください。

SANWATCHを起動しますとこのようなメニューが出ますので、デフォルトパスワードの【root】を入れますとトップメニューに入る事ができます。

sw1

ここから、デバイスの追加を選択し、先ほど登録したIPアドレスを入力しますとデバイスが登録されます。

sw2

デバイスの追加が完了しますと、次はHDDを搭載してRAIDの構築です。IAサーバのRAIDやストレージの構築を行ったことのある方なら特に難しいことはありません。ロジカルボリュームを作成⇒HDDを選択⇒RAIDレベル選択⇒イニシャライズ開始⇒できあがったボリュームに対してパーティションを構築となります。今回は実験ですので、SATAHDD4本、SAS4本、SATASSD4本を搭載してそれぞれでRAIDを組みました。

このようになっています。SATAとSASはRAID5、SSDはRAID0を構成しました。

続いて、ESDSとサーバの接続です。iSCSI接続ですのでIPアドレスの登録とイニシエータ接続が必要となります。

まずはチャネルを構成します。ホストチャネル設定から各iSCSIポートにIPアドレスを入力します。IPアドレス入力後は一度本体の電源を切り、再起動してください。

再起動後、パーティションに対して、チャネルを割り当てていきます。今回はWindows用のストレージにしたいパーティションはチャネル0,1で、VMwareで使用したいパーティションはチャネル2,3としました。

192.168.30.26 チャネル0(Windows用)

192.168.30.27 チャネル1(Windows用)

192.168.30.28 チャネル2(VMware用)

192.168.30.29 チャネル3(VMware用)

各パーティション内のLUNマッピングから追加を行い、ホストLUNマッピング設定を編集します。割り当てたいチャネルポートを選んでください。各パーティションにチャネルの割り当てが終わりましたらESDSでの設定は完了です。

sw5

この後は、WindowsとVMwareのイニシエータからiSCSIターゲットを指定してパーティションのマウントとなります。

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SAS1,SAS2,SATA,SSD1,SSD2をWindowsにマウントするように今回は設定してあります。マウント後、デバイスマネージャからは5つのパーティションが見えております。

sw6

 

各パーティションのベンチマークをクリスタルディスクマークでとってみました。

ESDS SSD CDMESDS SAS CDMESDS SATA CDM

 

シーケンシャルはiSCSIの帯域であります1Gb近く出ておりますので問題ありません。ランダムに関しても内蔵しているストレージの種類の特性が出ているので問題ありません。なお、SATAとSASはWriteback構成です。SSDはWritethrough構成です。変更はロジカルドライブ内のロジカルドライブの設定です。

パフォーマンスとしては十分な値です。

VMwareとの接続ですが、他のiSCSIストレージと何も変わりません。ストレージアダプタからIPアドレスを割り当て、データストアの追加を行うだけです。

vm2

vm1

仮想OSにクリスタルディスクマークをインストールし、3台同時に実行してみました。

vm3

仮想環境であれば十分かと思います。シーケンシャルは遅いですがQD32は通常のPCと同じぐらいです。

【考察】

今回のSMB市場向けストレージであるESDS1012Gですが、性能とコスト面から十分な性能を持っていると評価します。以前お借りしましたハイグレードモデルのG7iですと確かに速度面は当マシンより上でしたが価格が3倍近いです。ESDS1012Gですが、本体価格は¥398,000(別)です。HDDを搭載しても十分なコストパフォーマンスを持っています。パフォーマンスとコストを両立できて手軽にiSCSI共有ストレージの導入が可能です。

 

 

 

 

 


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