大容量ストレージの注意点

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HDDの低価格化に伴い、2TBを超える大容量ストレージの構築を希望するお客様が増えています。
現在一般的に利用されているパーティションテーブルはMBRですが、MBRで表現可能なセクタは4,294,967,296までという制限があります。
4,294,967,296セクタ x 512バイト = 2,199,023,255,552バイト=2テラバイトとなるため、MBRでは2TBまでのパーティションしか扱えません。

2TBを超えるパーティションを扱うためには、OSRAIDカードGPT(GUIDパーティションテーブル)に対応している必要があります。
たとえばRAIDカードでは、当店にて取り扱いのある ARC-1680iX や、富士通PRIMERGY RX300/S3内蔵RAIDカード などが対応しています。

以下のOSでは、GPTは使えません。

・Windows 2000
・Windows XP 32bit
・Windows Server 2003 (SPなし)

以下のOSでは、データドライブにのみGPTが使えます(GPTディスクからOSは起動できません)

・Windows XP 64bit
・Windows Vista 32bit
・Windows Vista 64bit (SPなし)
・Windows 7 32bit
・Windows Home Server
・Windows Server 2003 (SP1以上)
・Windows Server 2008 32bit
・Linux(※ディストリビューションにより対応状況は異なります)

以下のOSでは、データドライブ/起動ドライブともにGPTが使えます

・Windows Vista 64bit (SP1以上)
・Windows 7 64bit
・Windows Server 2008 64bit
・Windows Server 2008 R2
・Linux(※ディストリビューションにより対応状況は異なります)


以上が大容量ストレージの利用における注意点となります。
せっかく大容量ハードディスクをそろえても、OSとハードウェアが対応していければご利用いただけません。
当店であれば、大容量ストレージの動作確認済みモデルを取りそろえておりますので、お気軽にご相談ください。


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