LIQID NVMeで旧型サーバをパワーアップ!
DL360G7やRX200S6と言った一昔前のPCサーバでもまだまだ現役で運用できます。ですが、CPUやメモリのリソースは余っていてもストレージのパフォーマンスが不足という事は御座いませんか?CPUは日々進化してXeon X5600番台と現行のScalable Xeonでは大きな性能差がありますが、HDDの世界に置き換えますとコスト対容量に関しては大きく向上しましたが、性能面ではさほど向上しておりません。
そこでHDDをSSDに変更することで速度面は大きく向上しますが、搭載済みのHDDを現行品に入れ替えることはOSセットアップからシステム構築も全てやり直しです。
そこで、HDDはそのままで、速度を大きく向上できる商品をご用意致しました。
PCI-Eに直接取付のNVMeストレージカード【LIQID】です。見た目はヒートシンクに覆われたカードなのですが、実際には
PCI-E M.2 が4枚内蔵しており、PCI-E Gen3 x8で動作可能な、NVMeストレージカードです。
こちらのストレージカードをサーバのPCI-Eに搭載することで、OS上でストレージ容量として認識されます。
HP ProLiant DL360G7へ搭載してみました。
DL360G7へインストール済みのOSは、WindowsServer 2012R2です。OS上ではこのように認識しております。
ドライバを組み込まなくてもNVMeが4枚認識出来ております。
ディスクの管理で確認しますとこのように4つのボリュームが確認出来ます。
速度比較のためにベンチマークを取ってみました。こちらは本体内蔵のSAS 146GB 2本でRAID1。
キャッシュは1GBです。値としては、SASであれば普通かと思います。
こちらはLIQID 400GB 1枚で測定しました。SASとは比べものにならないほどの超高速です。
こちらはLIQID 400GB 4枚をOS上でRAID0組みました。ですが速度の向上がありません。
これはDL360G7のPCIがボトルネックとなっています。1枚で帯域限界まで使っています。
今回の実験は旧機種でどこまでストレージの速度を上げるか?になります。DL360G7世代では
PCI-Eの性能上、ここまでが限界のようです。
ですが、10年近く前の旧機種でもストレージ速度を大きく伸ばすことが出来ますので冒頭でも申し上げたように
●本体のCPUリソースは余っているがストレージがボトルネックになっている。
●OSやシステムを全て入れ替えることが出来ないので本体やストレージの交換が出来無い。
こういった環境のお客様には最適なストレージカードです。
次回は弊社で販売台数が一番多い、PRIMERGY TX1310M3シリーズで実験致します。