2016年8月 のアーカイブ

【TX1310 M1、他】UEFI設定による大容量ストレージからのWindows起動について

2016年8月30日 火曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 2 分 6 秒

■2TBを越える大容量ドライブからのWindows Serverの起動
弊社では旧来のBIOS起動のサーバーの場合は2TBを越えるドライブを起動ドライブとして指定できないため、弊社でセットアップして出荷する場合はLUNで起動ドライブを分けるなど対策をしてWindows Serverをインストールしてきました。
UEFIからの起動については機種によって以前より可能ではあったものの、メーカーやモデルによって対応にばらつきがあったため旧来のセットアップ方法に統一しておりました。

今年に入りWindows Server 2008 R2の販売も終了し、また各メーカーUEFIへの対応もほぼほぼ行われている状況になりましたので、今後はUEFI bootによって2TBを越える大容量のドライブからの起動にも対応していく方向で考えております。
■富士通 PRIMERGYシリーズでの対応
弊社で好評いただいております富士通 PRIMERGYシリーズですが、特にエントリーモデルに関してはWindows Storage Serverを導入して低価格ファイルサーバーを構成することも多く大容量ドライブからの起動に関しては要望が多いと思います。

これらのサーバーも工場出荷設定では旧来のSystem BIOSからのbootに設定されていますので、UEFI bootの設定とWindows Server 2012 R2のインストールまで簡単に解説いたします。

富士通WebサイトにはPRIMERGYのUEFI対応状況に関する資料が掲載されております。

UEFI対応情報(PDFファイルへのリンク)
http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/pdf/note/uefi.pdf

UEFIへの対応機種、対応バージョン等がまとめられています。
起動に関わるアレイカードやFCカードについても対応ファームウェアのバージョンがまとめられています。

■インストールの準備(事例、PRIMERGY TX1310 M1)
*Windows Server 2008 R2に関しては別の手順となりますのでご注意ください。(UEFI対応状況参照)
System BIOSのバージョンが対応していない場合は最新の物に更新してください。
http://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/downloads/
リンク先でダウンロード検索のアイコンをクリックしてください。
System BIOSを最新に更新したらUEFI bootの設定を行います。
機種によって違いますので「UEFI対応情報」の10ページを参照してください。

TX1310 M1の場合は[ BOOT ] – [ CSM Configuration ] – [ Launch CMS ]をDisabledに設定し、保存して再起動してください。
画像1画像2

*Embededd SATA RAIDの設定はSETUPで行うことになります。
PCIeのSAS RAIDカードを追加した場合も同様に設定します。

テキストベースでのセットアップになるので、分かりにくい場合はUEFI bootに設定する前にRAID構成を済ませてからUEFIに設定してしまう方がよいかもしれません。
画像3画像4

■Windows Server 2012 R2のインストール
Embededd SATA RAIDのデバイスドライバを適用すると2TB超でもインストールすることができます。
もちろんここからのbootもできますので、従来と同様にインストール作業を完了してください。
画像5 画像6 画像7

インストール完了しました。
3TBのドライブからbootしています。

インストールが完了いたしました!
PRIMERGYの他の機種も基本的な流れは同じですので、ご参考になれば幸いです。

当店内がGoogleストリートビューで表示されます

2016年8月18日 木曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 0 分 28 秒

Googleのストリートビューは皆さんご存じかと思いますが、現在は色々な建物の中もビュー出来るようになっています。このたび、当店もストリートビューで店内を動けるようになりました。

 

ottoサーバ店」でググりますと、右側に当店が表示されます。ここに「中を見る」という表示があります。こちらをクリックして頂き、さらに360°ビューをクリックして頂くと店内をストリートビュー出来ます。今まではお電話やメールだけでやりとりしているお客様も当店の雰囲気を分かって頂けると思います。

 

なお、当サービスはGoogleの無料サービスでは無く、有料となっております。認定パートナーの企業様にお願いする形となっております。当社は株式会社フレックス様(http://www.flex-inc.jp/)に作業して頂きました。

サマーセール実施中 8月19日まで

2016年8月9日 火曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 0 分 19 秒

8月9日から19日までの11日間
30台限定のサマーセールを実施いたします。

対象商品は2機種
新品 DELL PowerEdge R230 E3-1220V5 シンプルスワップ2ベイ

新品 Fujitsu PRIMERGY RX1330 M1 3.5インチ E3-1231V3 トレイ無し

詳細はWebをご覧ください!

更にコストダウンを図りたい方は、なんと期間中限定でレール無しHDDレスでの御注文も承ります。
お見積・お問い合わせはメールまたはお問い合わせフォームまで!

転ばぬ先の杖 HDD予防交換のススメ

2016年8月8日 月曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 42 秒

本格的に夏になり、毎日暑い日が続いています。

特に先週あたりからは極端に暑くなっており、機械製品には大変厳しい状態になっています。

炎天下のなか携帯電話を使っていたら熱暴走したり、充電が出来なくなったりといった不具合に合われた方も多いのではないでしょうか。今年は特にポケモンGOを炎天下の公園でやっていたら・・・・といった事象が増えている様子。

実はこの温度による問題は機器を操作出来なくなる不具合以外にも機器の寿命にも影響があります。

 

サーバやパソコンでもこの現象と無縁ではなく、高温のまま使用し続けると著しく性能が低下したり、故障しやすくなります。特に温度の高い環境下でシステムを運用すると故障する確率が大幅に上がることがわかっています。

各メーカーから発売されている一般的なデスクトップ用のHDDの故障目安は3年程度と言われますが、この故障目安、実は一日8時間、40度以下で維持した場合に限りますので、サーバで使用した場合、現実にはこの枠の中で運用するのはほぼ不可能であることがわかります。

物理的にガリガリ音がしていたり、明らかに回転していないものの故障は判別が簡単ですが、一見きちんと動作しているように見えるHDDの障害はどうやって見分ければ良いのでしょうか?

 

ちなみに以前はよくHDDの故障目安としてMTBF(平均稼働時間)が利用されて居ましたが、MTBFの算出方法は磨耗や経年劣化、熱の影響等を考慮していません。

とはいえHDDが故障しているかどうかの指標がないとどのタイミングで交換をすれば良いのか判断するのが難しいのが実情です。

 

そこで最近よく利用されているのがS.M.A.R.Tです。

現在市販されているHDDはこの機能を搭載していますので、HDDベンダーのWebサイト上にあるツールや、フリーソフトなどを利用すればHDDの状態が良好かどうかの指標に出来ると思います。

RAID環境下に有る場合、この手のツールからは直接閲覧が出来ないこともありますので、Avago(旧LSI Logic)製品などはMegaRAID Storage Managerを使用してください。

リードエラーや代替セクタの使用量、各種エラーレートなどを参照して障害判定をするため、サーバメーカーの公式診断用のデータとしても利用されています。

S.M.A.R.Tの診断ツールで深刻なエラーと判定されたものはもちろん、速度が低下していたり、エラーレートが増えていたり、代替セクタの残り領域が少なくなっていたりする場合はそのHDDは交換をお勧めします。

特に、一般的なデスクトップ用HDDをサーバ内に転用している場合は、1~2年周期での交換をお勧めします。

 

障害が起きつつあるのに気づかずにいて故障した結果、データを全て失うという悲しい結果にならないように、HDDの健康状態に気をつけましょう。

万が一故障してからのデータ復旧になると機器のリプレイスが何回も出来てしまうほどの費用がかかってしまう可能性も・・・

もちろんバックアップも忘れずに!!!