当社で絶賛販売中の最新1Uサーバ Primergy RX100S8ですが、最大の特徴はHDDを4台搭載できるようになりました。これにより様々な組み合わせが可能になります。
2.5インチ、3.5インチ、SATA、SAS、SSDを用途に合わせて搭載することで目的に合ったサーバ構築が可能です。
CPUはXeon E3-1230v3ですのでかなりのパフォーマンスを持っています。メモリも最大32GBまで搭載可能。E5クラスのサーバとそれほど差がありません。それでいて価格も安いのでお買い得なサーバです。
しかしストレージの組み合わせによって全く使い物にならない可能性もあります。今回は色々なストレージを搭載してベンチマークを行いました。
使用したサーバ:RX100S8 E3-1230V3
使用したストレージ
SSD:Seagate ST400FM0012 SATA 400GB
SATA HDD:東芝 MD04ACA500 5TB 7,200rpm
SAS HDD:Seagate ST9900805SS 900GB 10,000rpm
SAS HDD:東芝 MK3001GRRB 300GB 15,000rpm
IOカード:LSI Nytro WarpDrive XP6209-4A1024
ベンチマークソフト:IOMeter(ランダム100%、4k、Read40%、Write60%、ワーカー8)
以上の構成でベンチマークを実施。測定結果を下記にまとめました。
当店で出荷依頼の多いストレージ構成で行ってみました。
XP6209がぶっちぎりの値をたたき出しました。SSDもかなりの速度です。SASは正直悲しい値になりました。SATAは元々ランダムは不向きなのでこの値も妥当かと。
以上の結果から、DB環境で最高のパフォーマンスを発揮するのはIOカードの導入です。しかしコストは約60万します。また、容量は800GBほどです。コスト、容量、パフォーマンスを考えて導入された方が良いです。
SSDは弊社推奨のIntel s3500 240GB でも約3万円です。IOカードに比べて値は落ちますが、それでもSATA、SASを大きく引き離しています。現状では、コスト面とパフォーマンスからSSDの導入が一番かもしれません。
SATA、SASはIOPSに関しては苦しいです。SATAは低コストで大容量を用意できますのでシーケンシャル重視のファイルサーバ向け。SASはちょっとメリットが薄くなってきました。SSDの速度を見てしまいますとベストな運用方法が難しいです。強いて言うならサーバメーカから保証も含めて購入するとSSDは高額です。また保証も1年です。SASはそれほど高額ではなく、保守も最長5年です。SSDまでの速度は不要だがSATAの速度はまずい。保守も5年は必要といった場合でしょうか。
容量と運用方法を考慮しまして搭載ストレージを選定しましょう。