【2025年最新版】サーバ・パーツ保守を選ぶポイント

いつもおっとサーバ店をご愛顧いただきありがとうございます。
突然ですが皆様、サーバやパーツの保守についてきちんと理解できていない、どれを選べば良いか分からない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
サーバやパーツの保守サービスは、システムの稼働時間を最大化し、トラブルが発生した際に迅速に対応できるため、非常に重要です。
今回は、一般的なサービスである「オンサイト」と「センドバック」について解説し、各サービスの特徴と選び方をご紹介します!

1. オンサイトサービス

オンサイトサービスは、製品に異常や故障が発生した際、担当者が直接お客様の元に訪問して修理や保守作業を行うサービスです。これにより、修理のために製品を送る手間が省け、問題を迅速に解決できるメリットがあります。

オンサイトサービスには、訪問修理のタイミングに応じていくつかのタイプがあります。

  • 当日訪問修理: 故障が発生してから最短で修理担当者が訪問し、その場で修理作業を行います。サーバなどの重要な機器が停止してしまった場合には、この迅速な対応が重要です。
  • 翌営業日訪問修理: 故障の報告から翌営業日以内に担当者が訪問し、修理を行うサービスです。急を要するケースでは少し遅れることがありますが、次営業日で対応可能という利点があります。
おっとくん

オンサイトサービスは、緊急性の高い問題や、機器の修理が複雑な場合に適しています。そのため、企業のITインフラを支えるシステムで、ダウンタイムを最小限に抑えるためには重要なサービスと言えますね。

例)メーカーオンサイト保証

2. センドバックサービス

センドバックサービスは、製品に異常や故障が発生した際、お客様が故障した製品をメーカーや販売店に送付し、修理または交換後に返却されるサービスです。この方法は、オンサイトサービスに比べると時間がかかることが多いですが、コストが抑えられる場合もあります。

センドバックサービスにはさらに後出しセンドバック先出しセンドバックの2つのタイプがあります。

  • 後出しセンドバック: お客様が故障した製品をメーカーや販売店に送ると、その後に修理または交換された製品が返送されます。修理には時間がかかるため、製品が手元に戻るまでには一定の待機期間が発生します。この方式は、予算を抑えつつ対応したい企業にとって有効な選択肢です。
  • 先出しセンドバック: メーカーや販売店が事前に代替品をお客様に送付し、その後に故障した製品を返送してもらうサービスです。代替品が最初に送られるため、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。特に重要なシステムの運用が続いている場合や、早急に交換が必要な際には便利なサービスです。
おっとくん

センドバックサービスは、基本的にお客様自身で障害切り分け作業を実施し、故障パーツを特定していただく必要があります。
切り分け作業に自信がない場合は、オンサイトサービスがおすすめです。

例)KTIS先出しセンドバックサービスの流れ

3. 保守サービスを選ぶ基準

製品やサービスによって、提供される保証内容やサポートの範囲は異なります。そのため、購入時には保証の詳細をしっかり確認し、将来的に発生しうるトラブルに備えることが重要です。特に、サーバやネットワーク機器などの重要なインフラ機器は、故障時に業務へ大きな影響を与えるため、迅速な対応が可能なサポート内容を選ぶことが求められます。

保守サービスを選ぶ際のポイント

1. システムの重要度

運用しているシステムがどれほど重要かによって、必要な保守レベルが異なります。たとえば、基幹業務を支えるサーバやネットワーク機器がダウンすると、業務全体が停止するリスクがあります。このような場合は、即座に対応可能な オンサイト保守(現地対応)先出しセンドバック(故障品の返送前に代替機を提供) などのサポートを選ぶことで、ダウンタイムを最小限に抑えられます。

2. コストと対応スピードのバランス

保守サービスの選定には、コストとのバランスも重要な要素です。予算に制約がある場合は、すべての機器に最高レベルの保守を適用するのではなく、重要度に応じて保守の種類を分けるのも一つの方法です。例えば、頻繁に使用しない機器や代替手段があるシステムについては、比較的コストを抑えられる 後出しセンドバック(故障品を返送後に修理・交換) を選択するのも合理的です。

3. 保証内容の確認

保証期間や対応範囲はメーカーやサービスプロバイダーごとに異なるため、事前にしっかり確認しておくことが必要です。具体的には、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • 保証期間: 無償保証の期間と、その後の延長保証の有無
  • 対応範囲: ハードウェアのみなのか、ソフトウェアのトラブルも含まれるのか
  • 対応時間: 24時間365日の対応が可能か、または平日の日中のみ対応か
  • 交換・修理の条件: 故障時に即交換対応が可能か、修理期間がどれくらいかかるのか

こうしたポイントを事前に把握しておくことで、いざというときにスムーズな対応が可能になります。保守サービスの選定は、単にコストを抑えるだけでなく、システムの安定運用を確保するための重要な判断となるため、慎重に検討することが大切です。

まとめ

サーバやパーツの保守は、システムの安定運用を支える重要な要素の一つです。企業のITインフラは業務の基盤であり、一部の機器が故障するだけでも業務全体に影響を及ぼす可能性があります。そのため、適切な保守サービスを選定し、万が一のトラブルに迅速に対応できる体制を整えておくことが不可欠です。

例えば、 オンサイトサービス は、サーバやネットワーク機器がビジネスの中核を担っている場合や、ダウンタイムを最小限に抑える必要がある場合に適しています。専門の技術者が現地に赴き、直接修理や交換作業を行うため、復旧までの時間を大幅に短縮できます。一方で、コスト面では比較的高額になりやすいため、すべての機器に適用するのではなく、重要度の高い機器に限定するのが現実的な運用方法です。

一方で、 センドバックサービス は、コストを抑えつつ、確実に修理・交換対応を受けたい場合に有効です。故障した機器を送付し、修理・交換を受けた後に返送されるため、即時復旧には向きませんが、予備機の運用や一時的な代替手段を用意できる場合には、十分な選択肢となります。特に、ミッションクリティカルでない機器や、運用コストを抑えたい環境では、費用対効果の高い選択肢として活用できます。

購入時には、自社のシステムの運用方針や機器の重要度を十分に考慮し、最適な保守サービスを選定することが重要です。また、保証内容やサポートの提供範囲を事前に確認し、万が一の際にスムーズな対応が可能となるよう備えておくことが、システムの安定運用に直結します。保守サービスを適切に選ぶことで、トラブル発生時の影響を最小限に抑え、ビジネスの継続性を確保することができます。

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