ESDS1012Gはモジュールを追加することが可能です。標準のiSCSI 1Gbx4の他にSAS、10Gb-T、10Gb SFP+、fcを追加することが出来ます。用途によって幅広く運用が可能です。
今回は大容量のストレージを手軽に増設をコンセプトに、SASのモジュールを追加してみました。
これをコントロールユニットに搭載します。
このようになります。
ESDSはNASではありませんのでコントロールする本体が必要となります。今回はPrimergy RX100S8を使用しました。こちらにSASカード(HP SC08e)を搭載して、SASケーブルを用いて接続します。
後ろから見ますとこんな感じです。
あとは前回の記事の通り、ESDSを設定します。前回との違いは、できあがったボリュームをSASポートにマウントすることです。このようなメニューで実行できます。
その後、WindowsServer 2012R2へボリュームをマウントします。そしてベンチマークを取ってみました。
今回、ESDS1012Gへ搭載した仕様は
DT01ACA200 東芝製2TB 7,200rpm 12本。RAID6を構成。WriteCache有効。
となります。大容量ストレージの環境をイメージしました。
DASとしてのパフォーマンスとしては悪くない速度でしょうか。遅くは無いですがめちゃくちゃ速いわけでも無いといった所です。SATAのRAID6ですので致し方ないと思います。コストと容量を重視した環境を想定しています。当然ですが、iSCSIでマウントするより3倍以上の速度です。現状、WindowsではUSB3.0ではここまで出ませんし、サンダーボルトはデバイスがありません。10TBオーバーの環境で300MB/s以上のシーケンシャルをたたき出すにはこの環境はベストかと思います。