‘ストレージ’ カテゴリーのアーカイブ

HGST製10TB HDD HUH721010ALE600の速度テストをしてみました

2016年6月24日 金曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 54 秒

HGST製 10TBをお借りすることが出来ましたので、 早速サーバ機に取り付け、テストを実施してみました。

ちなみに外観はこんな感じ

DSC_0182

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにヘリウム封入モデルなので、本体側面に隙間がありません。

初期のヘリウム封入モデルは横のねじ穴が4個しかなかったため、取り付けすることが出来る機器が限られていましたが、現在は改善されています。

 

テスト機はPrimergy TX1310M1サーバ

スペックはXeon E3-1226v3/4GBメモリ/1000Base-Tx2/電源1基

と普遍的なスペックです。

まずはPrimergy TX1310M1サーバのSATAポートにAHCI接続

TX1310M1_HUS721010ALE600_AHCI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既にHDDとは思えない速度が出ています。

 

次にPrimergy用のRAIDカードPY-SR3C34(キャッシュ1GB)を追加してテスト

RAID5構成 ライトバックキャッシュは有効です。

TX1310M1_HUS721010ALE600_3116

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1GiBだとばっちりキャッシュヒットしているので猛烈に早くなってしまいました。

 

これだとHDDのテストにならないので16GiBでテストします。

TX1310M1_HUS721010ALE600_3116_16Gib

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HDD単体のパフォーマンスとほぼ変わらない結果になりました。

ドライブ単体で十分早いこともあり、RAIDカードがボトルネックになってしまっているのかもしれません。

とはいえ必要十分な転送レートは確保出来て居ますので、ファイルサーバとしては申し分無い製品といえます。

 

このドライブがすごいのは、長時間の稼働後もHDDの温度が40度を超えていないことと、動作中の静音性にあります。

特にこのHDD4台をRAIDで動作させた際の静かさは、静かで提供があるTX1310M1サーバが動いているのか不安になる程度でした。

オフィスのデスクサイドにサーバがあり、HDDガリガリ音が騒々しいとお悩みの方にはヘリウムシールのHDDはお勧めです。

 

商品のご購入はこちら

新品 HGST HUH721010ALE600 10TB 7,200rpm 6Gb NL-SATA(Ultrastar He10)

 

10TBは高くて手が出しにくいという方はこちらがお勧めです。

新品 HGST HUH728080ALE600 8TB 7,200rpm 6Gb NL-SATA(Ultrastar He8)

2.5インチHDD採用サーバのHDD容量不足に強力な味方が登場

2015年12月15日 火曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 15 秒

最近は2.5インチのHDDを採用したサーバが増えていますが、パフォーマンスの追求がしやすいものの、HDD容量不足になってしまうことが少なからずありました。

間違い無く動作をするHDDと言えば、SeagateのEnterprise Capacity 2.5がありますが、最大でも2TB(12月下旬頃発売開始予定)で、価格もかなり高いのが問題点でした。

とはいえノートPC用のHDDを転用すると、すぐに壊れてしまうことがあり、特にProliantサーバはノートPC用のHDDを挿入すると温度センサの異常と誤認識してFANが全開で動いてしまう問題がありました。

 

そんな問題点を解決する製品が東芝から発売になりました。

TOSHIBA MQ03ABB300 3TB 5,400rpm 6Gbps SATA 2.5インチ

HDD自体の厚みが15mmと一般的な2.5インチHDDに比べて分厚いですが、サーバで使用するなら問題にはなりません。

今回下記の機器構成でOSをインストール、パフォーマンステストを実施しました。

Proliant DL360 G7

CPU:Xeon E5606 2.13GHz QuadCore 1基

メモリ:16GB

HDD:TOSHIBA MQ03ABB300 3TB 5,400rpm 6Gbps SATA 2.5インチ 2台

RAID:Smart Array P410 256MBキャッシュ

RAID1 ライトバックキャッシュ有効

OS:Windows Server 2012R2

使用ソフトウェア:CrystalDiskMark 5.1.0

結果は・・・・

DSC_0094

複数回ベンチマークを実施しましたが回転数が低いこともあり、パフォーマンスにばらつきがありますが、データのアーカイブや速度を要求しないデータストアとしては十分利用出来そうです。

Proliantサーバ特有の、RAIDソフトウェアが機器の故障と誤検知して筐体内FANが全開で動作してしまう現象は、このHDDでは発生しませんでした。

既存でSAS HDDを使用していて、一時的に大きな容量を使用したい場合はコストパフォーマンスに優れた製品です。

データの一時保管用にいかがでしょうか。

大容量テープドライブ LTOでバックアップ。待望のUSBモデルも登場。

2015年11月11日 水曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 45 秒

テープ装置と言えば過去のデバイスと言われがちですが、まだまだ健在です。とは言っても全てが健在では無く現在の大容量ストレージ時代に合っているのはLTO6となります。非圧縮で2TBのデータを保管できます。今回は2種類のLTO6を検証してみました。 まず1台目は一番ポピュラーな内蔵型SASタイプです。IBM製です。当然のことながらSASカードが必要になります。今回は実験ですので無茶な接続方法をしておりますが、本来は5インチベイに内蔵となります。 IMG_3079   IMG_3080 2台目はUSB3.0で接続する外付けタイプです。こちらは株式会社ユニテックス様が開発しましたモデルです。一番のメリットは接続のためにSASカードを必要としないことです。USB3.0を搭載していれば省スペースのPCやノートPCでも使用できます。 IMG_3081 IMG_3082 LTO6はLTFS(Linear Tape File System)というフォーマットを持っています。この規格を用いてテープをフォーマットしますとHDD感覚でデータをドラッグ&ドロップできます。 IBMドライブはこちらから無償でダウンロードが可能です。

ユニテックス様のモデルはWindows版とMac版がございます。購入したドライブタイプにそのOS用のLTFSツールが付属しています。 今回はWindows上で実施してみます。

LTFS化しますとこのようにドライブのように見えます。ダブルクリックしますと普通に開きます。LドライブがSAS、UドライブがUSB3.0です。PC それではここにデータを送ってみます。今回は25GBのデータを1つ送ります。結果としては下記のようになりました。LTO6_25GB_SAS LTO6_25GB_USB3 速度面はやはりSASに軍配が上がります。公称値に近い値が出ています。USB3.0はSASには劣りますが他のUSB3.0デバイスと遜色ない程度の速度です。

通常のHDDやUSBメモリのようにちょっとしたデータを書き込み読み込みさせてみました。しかしテープですので毎回ヘッドが動いてしまい、レスポンスは非常に悪いです。このような使い方は向いていません。

今回はLTFSを実施しましたが、もちろん今まで通りの使い方も可能です。その場合はテープへの書き込みはARCSERVEやBackupExecといった昔から使われていますバックアップソフトを使用します。これらのソフトはLTFSに対応しておりませんのでご注意ください。またUSB3.0もサポートしておりません。

これらを踏まえると、使い方としてはある程度大きなデータを一気に書き込むことです。通常のファイルサーバのバックアップと言うより1プロジェクト単位のデータの保管と言った使い方になります。

ブルーレイ1枚を丸々使うような巨大サイズのCG、動画、設計図と言ったところでしょうか。または金融関係での音声データの保管に向いています。テープはHDDと違い保管しやすいのでタグを貼って金庫に保管することもできます。大事なデータを抜き出して保管できるのはテープデバイスの強みです。用件に合わせてバックアップを取り、もしもの時にも備えておきましょう。

ただいまこちらのLTO6をおすすめしております。

DELL 外付けSASモデル LTO6 ¥378,000

UNITEX 外付け USB3.0モデル LTO6 ¥689,040

ファイルサーバー・ストレージのあれこれ、初級編(第七回)

2015年7月27日 月曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 14 秒

■可用性の指標の判断基準

前回の記事で解説した可用性について、判断基準としてはどれくらい必要なのでしょうか?
長期間、24時間稼働すると考えて年間どれくらいの時間システムダウンが起こるかという観点で考えると判断基準が見えてきます。

■稼働率とは?

稼働率の算出式(仮に完全に無停止なシステムが存在すれば100%となります)
MTBF÷(MTBF+MTTR)

しかし漠然と数字だけ出されても、ピンと来ないのではないでしょうか?
80%で安全?90%は?
数値から導き出されるシステムダウン時間を元に考えてみます。

■稼働率から導き出されるシステムダウンタイム

サーバーシステムは年間を通して稼働するものです。
そこで年間のシステムダウン時間を算出して稼働率について考えてみます。

年間の稼働時間
365日=8760時間

まずは稼働率90%のシステムが年間稼働した場合に想定されるダウンタイムは下記の通りになります。

8760時間 x (1 – 0.9) = 876時間 = 約36日半

なんと年間の内の1ヶ月近くはシステムダウンしている計算になります。
では稼働率99%あればどうなるでしょうか?

8760時間 x (1 – 0.99) = 87.6時間 = 約3日半

なんとそれでも三日間停止してしまいます。
まとまって三日間止まるとは限らないが、この基準の稼働率では企業活動の生産性に大きな悪影響が出ると考えられます。

「稼働率99%は優秀な数字ではない」

ここはしっかりと意識して機種選定する必要があると思われます。

■稼働率から算出されるシステムダウン時間一覧

稼働率   システムダウン時間(年間)
90%     36日半
99%     3日半
99.9%    8.7時間
99.99%   52分
99.999%  5.25分

サーバーシステムの稼働率ももちろん重要ですが、ストレージシステムがシステムダウンすればいくらサーバーが正常に作動していてもデータ参照・更新ができなくなります。
ストレージシステムについては特に高い稼働率が求められると考える必要があるでしょう。
次回はストレージ・アレイの信頼性を高めていくための機能について解説いたします。
それでは

ファイルサーバー・ストレージのあれこれ、初級編(第六回)

2015年7月17日 金曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 2 分 17 秒

■ストレージ選定の指標について

サーバーシステムにストレージ・アレイを組み込む場合に検討するべき事項について解説していきます
システムによってどの要素を重視すべきか、コストが合わない場合にどこを削るべきかの参考になれば幸いです。

ストレージ・アレイの選定に必要な要素は大まかには5つとなります。
・信頼性(Reliability)
・保守性(Serviceability)
・可用性(Availability)
・性能(Performance)
・拡張性(Scalability)

提供するサービス、提供対象によって重視する部分を見極めることが重要です。
今回はそれぞれについて解説してきます。

■信頼性(Reliability)

簡単に言ってしまえば「故障のしにくさ」です
故障頻度が低く長期間運用を続けられることが信頼性の高いと言うことになります。
ストレージ・アレイの場合はRAID対応や冗長パーツなどで一部故障時にも運用を続けられる様になっているのも信頼性の向上に関わります

信頼性の指標はMTBF(Mean Time Between Failure)
この値は「システム稼働時間÷故障回数」で求めることができ、システムの連続稼働時間の平均値となります

■保守性(Serviceability)

保守性は故障時の復旧能力の高さによって決まります。
故障時の修復時間を短縮するための機構や、メーカーサポートの保守体制なども含める。
HDDを始めとした各パーツのホットスワップ機能、故障検知機能と通知機能、メーカーのサポート体制などの要素が考慮されます

保守性の指標はMTTR(Mean Time To Repair)
「修理(復旧)時間÷故障回数」で求め、システムの故障から復旧までの時間の平均で表します。

■可用性(Availability)

可用性とは信頼性と保守性の要素が含まれています。
システム故障などで停止しない能力や、ユーザーへの有用性の事です。
ストレージ・アレイにとって運用においてもっとも重要な要素とも言えます。

可用性の指標は稼働率
「MTBF÷(MTBF+MTTR)」で求め、ある特定の稼働時間において、必要とされる機能やサービスの維持ができる割合を表します。

■性能(Performance)

ストレージ・アレイの処理数や処理速度に対する指標です。
「スループット」「レスポンスタイム」などの観点から「IOPS」「MBPS」などの指標で表現されます。
IOPS(Input/Output Operations per Second)は時間あたりのデータ処理数を示す指標
データを処理する際にサーバーはデータをブロックサイズという小さなデータに分割して処理します。
この「ブロックサイズ」を1秒で何回処理できるかを現した値です。

当然サーバー側にもIOPSがあるので、サーバー(またはサーバー群)がストレージ・アレイに対してどれだけのIOPSでデータ処理をしているのかを計測して、その性能に見合ったストレージ・アレイを用意することが大事です。

またストレージ・アレイのカタログなどにIOPSが表記されていることもあるが、内部のHDDやRAID構成によっていくらでも変動するのであくまで参考としてチェックしてください。
あくまで運用する構成でのIOPSが重要です。
MBPS(Mega bytes per Sec)はサーバ・ストレージ間の秒間辺りのデータ転送量となります。
単純にシーケンスのデータ転送量だけ求められる映像配信サーバーなどで重要視される指標です。

■拡張性(Scalability)

将来的にシステムの負荷が上がったりユーザーが増えた際に対応できる拡張性があるかどうかの指標

将来的に負荷が増える予定であれば、コントローラーユニットやインターフェースボードの増設が可能かどうかといった点をチェックして機器選定をするべきです。

■まとめ

今回はストレージ・アレイ選定において重要視するポイントについて解説しました。
もちろんこういった条件に加えてコスト面、設置環境などの条件も含めて選定にあたってください。
次回は今回話題に上げた可用性について、もう少し突っ込んで解説します。
それでは。

ファイルサーバー・ストレージのあれこれ、初級編(第五回)

2015年7月13日 月曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 21 秒

■Windows Storage Server 2012 R2によるファイルサーバーシステム

NAS・SANにしてもDASにしても専用ストレージの導入にはそれなりのコストがかかります。
そこでWindows Storage Server 2012 R2導入のファイルサーバーで低コストの共有ストレージを導入するという考え方も一つの選択肢となってきます。
(実は各社から販売されているNASなども、Windows Storage Serverインストールモデルは多いです)

今回はWindows Storage Server 2012 R2の利点について解説していきます。

■Windows Storage Server 2012 R2ファイルサーバーの利点

一つはインターフェースがWindowsということで普段使い慣れた形で扱える点です。
共有フォルダごとのユーザー権限の設定なども細かく設定できるのが強みです。

転送プロトコルがSMB3.02に対応しているため、Windows 8.1クライアント環境でのファイル転送速度も旧来の物と比べて相当早くなります。

データ重複排除機能など、従来であれば高機能ストレージ商品にしかなかった機能が標準で使用できます。

またサーバー本体を拡張することで将来的に容量や速度が足りなくなった場合に、ある程度は対応できることも大きいです。

■エントリータワーサーバー + WSS2012R2 WG

価格感としてはエントリーモデルで下記の価格帯からご用意できます。

新品 Fujitsu PRIMERGY TX1310M1 3.5インチ Cel G1820 WindowsファイルサーバWG内蔵モデル
81,000 円 (税込)
TX1310 M1

タワーサーバーベースなので用途に合わせてカスタマイズもかなり柔軟に対応できます。

・容量UP
・RAIDカード追加でRAID 5対応
・4Portのネットワークカードを追加してチーミング設定で転送速度を上げる

逆に弊社で販売しているサーバーで「このサーバーでWSSを組んで欲しい」というご要望があれば、対応をお調べした上でお見積もりいたします。

■まとめ

Windows Storage ServerはOS単体での入手ができないため、手前味噌でありますが弊社販売商品の様にカスタマイズや機種変更に対応している点は非常に強くお勧めしております。

ストレージの新設・リプレースをお考えであれば、ぜひご検討ください。

ファイルサーバー・ストレージのあれこれ、初級編(第四回)

2015年6月26日 金曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 3 分 5 秒

今回からはRAIDの設定方法です。

弊社で販売している製品ではPRIMERGY TX100 S3やTX1310 M1などエントリークラスのサーバーに標準搭載されているEmbedded MegaRAID SATAの設定方法でご質問いただく事が多いです。

今回はこのRAIDの設定方法について解説いたします。

■Embedded MegaRAID SATAの仕様は?

性能としては最低限RAID 1(1+0)が組めればよいという程度ですが、エントリークラスのサーバーに標準的に搭載されているのでとにかくHDDを2台(4台)用意すれば最低限ミラーリングできることが魅力です。
(RAID 0もできます)

キャッシュメモリなし、バッテリーオプションもありません。
基本は組めるだけと考えてください。
注意点としてはVMware ESXiではRAIDコントローラーとして認識されないので、VMwareでRAIDを組む場合は別途RAIDコントローラーを増設する必要があることです。

またWindows Server 2012(R2)では別途デバイスドライバを適用しないと組んだRAIDが認識されず単体のHDDとして認識されてしまう問題があります。
このままインストールを進めると途中でインストールが頓挫してしまうので必ずドライバを適用してください。

その他詳しくは下記urlのマニュアルをご参照ください。
http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/manual/peripdf/b7fy-2551-01.pdf
・2TBを越える領域からのbootについて
TX100 S3はUEFI bootでのGPTからの起動に対応していません。
LUNで起動ドライブをboot可能なサイズに分割してインストールしてください。
(RX1330M1、TX1320M1などは対応しているという資料があるので後日検証します)

■TX100 S3について

TX100S3外観今回はTX100 S3を例に進めます。

TX100S3内部1TX100S3内部2

今回はSATAの1TB HDDを2本搭載しています。
この形で設定します。

setup1setup2

SETUPにてSATA Configurationが「RAID Mode」に設定されていることを確認してください。
逆にVMware ESXiなどでRAIDが使えない場合は「AHCI Mode」に設定します。

post1
設定を確認したら設定を保存して再起動、POST中に規定の画面でCtr+MキーでRAIDの設定モードに入ってください。

■RAIDの設定

raidbuild1raidbuild2Configure」→「New Configuration」でRAID構築画面に入ってください。

raidbuild3raidbuild4

接続されている物理ドライブが表示されているのでArrayに参加させるドライブを選択してスペースバーで文字を反転してください。

raidbuild5

その後F10キーで確定画面に遷移し、決定します。

raidbuild6

各種設定を確認します。(今回はRAID 1に全容量)
間違いがなければ「Accept」でエンターキーを押して確定します。

*DWC(Disk Write Chace)をenableに設定するとArrayのアクセス速度が速くなります。
HDD上のキャッシュメモリを利用するので異常終了時のデータロスの可能性は高まりますが、効果は高いので割り切って有効にしてもよいと思います。

*仮想ドライブを複数に分ける場合は、ここの設定でArrayを組む容量を指定してから、一つ前の画面に戻り次の容量分もArrayを組みます。(LUNを分ける)

raidbuild7

設定情報が表示されるので確認してYesで確定

これでArrayが組まれました。

initial1initial2

Initializeを選択

仮想ドライブが表示されるのでスペースバーを押して選択してください。

initial3

確定してInitializeします。
Initializeとは仮想ドライブの領域に全て0データを入力して整合性を整える作業で、物理ドライブのフォーマットに近いです。

以上でRAID設定作業が完了です。
設定を終了して再起動してください。

post2

仮想ドライブが設定されていることを確認してください。
以上でTX100 S3のRAIDミラーリングが完了しました。

TX1310 M1やRX1330M1でもEmededde MegaRAID SATAが搭載されているサーバーでは同じ作業でRAIDを組むことができます。

■リビルド

ミラーされたArrayの片方のドライブ(RAID 10のどれかでも)が故障した時はクリティカル状態での動作となり、対になるドライブが故障すると復旧不可能になってしまいます。
故障したドライブを交換してリビルド作業をおこない、正常動作状態に戻す必要があります。

RX1330 M1などホットスワップ対応の機種であれば、作動している状態のままでHDDを交換するとオートリビルドが開始されます。
リビルド中はパフォーマンスが下がりますが、全てのリビルドが完了すると正常動作状態に戻ります。

TX100 S3の様にホットスワップできない機種であれば、一度サーバーをシャットダウンする必要があります。
HDD交換後に起動した場合はオートリビルドが開始されない場合がありますのでRAID設定画面で手動でリビルド開始してください。

リビルドが開始されたら設定画面を抜けて再起動して大丈夫です。

今回は出荷数も多くご質問いただくことも多いので、Embededd MegaRAID SATAの設定について手順を追って解説しました。

RAIDごとに手順は変わってきますので、今後も随時各種RAIDの設定方法を紹介していきたいと思います。

ファイルサーバー・ストレージのあれこれ、初級編(第一回)

2015年5月15日 金曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 41 秒

■はじめに

PCやサーバーの大容量化が進み、大容量ストレージの需要が高まっています。

クライアントPCでもテラバイト規模のドライブが当たり前となり、扱うデータも同様に大きくなっています。
作業の成果であるファイルをオフィスで共有するために使うファイルサーバーやストレージも同様に大容量の物が必要になり、従来のファイルサーバーでは容量不足になったりファイルサーバーのデータが膨大になりすぎたためバックアップが難しくなるなど新たな問題も出てきています。

不定期にはなりますが、サーバー店スタッフが商品として取り扱ったファイルサーバー・ストレージについての情報や実測値、使用感などについて記事にしていきます。

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■ストレージとはなんなのか

簡単に言ってしまえば、大きなくくりで言えば記憶したデジタルデータを電源を切っても記憶しておける媒体であればなんでもストレージです。

最近はあまり使わなくなったフロッピーディスクもストレージですし、USBメモリや光学メディアや磁気メディアもストレージです。
各PCに搭載されているHDDももちろんストレージです。

ここでは大容量のディスクアレイを中心に扱っていく予定です。

少し前まではバックアップといえば磁気テープ装置(DATドライブ・DLTドライブなど)を使用して残していくのがメジャーな方法でしたし、現在でも銀行や行政、企業のDBなどの特に重要なデータは磁気テープに残されることが多いです。

■HDDについて

大容量のNASやDASなどのストレージアレイも基本はハードディスクの集合体です。
現在、現場で使用されているハードディスクは大別して下記の通りです。

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・SAS(Serial Attached SCSI)
業務用の重要な環境で使用されるドライブ
一般のHDDと比べて耐久性も高く、速度も速いがコストは比較的高いです。
DBサーバーなどランダムアクセスの速度が重要な環境では必須となることが多いです。

・SATA(Serial ATA)
一般のPCにも使用される規格
サーバーやストレージ向けの高耐久性のモデルもあり、SASと比べるとコスト単位の容量が大きいのでファイルサーバーやエントリー向けのモデルでよく使用されます。

・SSD(Solid State Drive)
記憶領域に半導体素子メモリを利用したドライブ
ドライブの方式が半導体になっているが接続方式はHDDと同じSATAやSAS
方式にも寄るが物理ディスクのHDDと比べてアクセス速度が速いので、ランダムアクセスのスループットを上げる場合に非常に有効
ただし容量単価が高く、書き込みのたびに素子が劣化するため寿命が短い

HDDと同様にSATAとSASの物があります

・FC(Fiber Channel)
非常に高速な転送速度が必要なSAN(ストレージエリアネットワーク)などで使用される
FCスイッチやサーバー側にFCホストバスアダプターを用意するなど全体の環境を整える必要がある
非常に高コスト

ここでは主にSASとSATAを中心に扱っていく予定です。
それでは第一回はここまで

インフォトレンド SMB市場向ストレージ ESDS1012G レビュー

2014年8月14日 木曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 3 分 9 秒

今回インフォトレンド社様より、EonStorDS の最新モデル 1012G をお借りできました。

当機の特徴は、ESDSの使い勝手をそのままにコストを抑えましたのでSMB市場でのビッグデータストレージとして投入されました。

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【特徴】

こちらの写真の通り、3.5インチのHDDトレイを12台搭載。トレイには3.5インチ用のねじ穴と2.5インチ用のねじ穴があります。そのため、容量が必要なボリュームは3.5インチのNL-SATAを使用し、速度を必要とするボリュームは2.5インチのSASを使用することができます。

出力ポートとして、標準装備で1GbのiSCSIポートを4つ搭載しております。オプションポートとしてファイバーチャネルと10Gイーサもございます。

運用環境とコストに合わせてお選びください。

【認識方法】

13番のシリアルポートを使用して11番のマネージメントポートにIPアドレスを振ります。

使うケーブルは、Dsub9ピンのオス・メスストレートとなります。こちらをサーバと接続して、Teraterm等のターミナルソフト使用して設定します。

このときのTeratermの設定ですが、

teraterm

と設定してください。接続した状態でESDSの電源を入れますと数分後にピーとビープ音が鳴ります。その辺りからコンソールに入る事ができます。

コンソールに入りましたらこのような画面が上がってきます。VT100を選び、下記のように進んでください。IPアドレスを登録します。

teraterm1

teraterm3

IPアドレス登録後にマネージメントポートからSANWATCHを使い、設定GUIに入ります。本体に同梱のDVDからWindows機にインストールしてください。

SANWATCHを起動しますとこのようなメニューが出ますので、デフォルトパスワードの【root】を入れますとトップメニューに入る事ができます。

sw1

ここから、デバイスの追加を選択し、先ほど登録したIPアドレスを入力しますとデバイスが登録されます。

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デバイスの追加が完了しますと、次はHDDを搭載してRAIDの構築です。IAサーバのRAIDやストレージの構築を行ったことのある方なら特に難しいことはありません。ロジカルボリュームを作成⇒HDDを選択⇒RAIDレベル選択⇒イニシャライズ開始⇒できあがったボリュームに対してパーティションを構築となります。今回は実験ですので、SATAHDD4本、SAS4本、SATASSD4本を搭載してそれぞれでRAIDを組みました。

このようになっています。SATAとSASはRAID5、SSDはRAID0を構成しました。

続いて、ESDSとサーバの接続です。iSCSI接続ですのでIPアドレスの登録とイニシエータ接続が必要となります。

まずはチャネルを構成します。ホストチャネル設定から各iSCSIポートにIPアドレスを入力します。IPアドレス入力後は一度本体の電源を切り、再起動してください。

再起動後、パーティションに対して、チャネルを割り当てていきます。今回はWindows用のストレージにしたいパーティションはチャネル0,1で、VMwareで使用したいパーティションはチャネル2,3としました。

192.168.30.26 チャネル0(Windows用)

192.168.30.27 チャネル1(Windows用)

192.168.30.28 チャネル2(VMware用)

192.168.30.29 チャネル3(VMware用)

各パーティション内のLUNマッピングから追加を行い、ホストLUNマッピング設定を編集します。割り当てたいチャネルポートを選んでください。各パーティションにチャネルの割り当てが終わりましたらESDSでの設定は完了です。

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この後は、WindowsとVMwareのイニシエータからiSCSIターゲットを指定してパーティションのマウントとなります。

sw4

SAS1,SAS2,SATA,SSD1,SSD2をWindowsにマウントするように今回は設定してあります。マウント後、デバイスマネージャからは5つのパーティションが見えております。

sw6

 

各パーティションのベンチマークをクリスタルディスクマークでとってみました。

ESDS SSD CDMESDS SAS CDMESDS SATA CDM

 

シーケンシャルはiSCSIの帯域であります1Gb近く出ておりますので問題ありません。ランダムに関しても内蔵しているストレージの種類の特性が出ているので問題ありません。なお、SATAとSASはWriteback構成です。SSDはWritethrough構成です。変更はロジカルドライブ内のロジカルドライブの設定です。

パフォーマンスとしては十分な値です。

VMwareとの接続ですが、他のiSCSIストレージと何も変わりません。ストレージアダプタからIPアドレスを割り当て、データストアの追加を行うだけです。

vm2

vm1

仮想OSにクリスタルディスクマークをインストールし、3台同時に実行してみました。

vm3

仮想環境であれば十分かと思います。シーケンシャルは遅いですがQD32は通常のPCと同じぐらいです。

【考察】

今回のSMB市場向けストレージであるESDS1012Gですが、性能とコスト面から十分な性能を持っていると評価します。以前お借りしましたハイグレードモデルのG7iですと確かに速度面は当マシンより上でしたが価格が3倍近いです。ESDS1012Gですが、本体価格は¥398,000(別)です。HDDを搭載しても十分なコストパフォーマンスを持っています。パフォーマンスとコストを両立できて手軽にiSCSI共有ストレージの導入が可能です。

 

 

 

 

 

SATA HDDの長期運用について

2014年8月7日 木曜日
この記事を読むのにかかる時間の目安: 約 1 分 3 秒

今回、弊社に入荷するSATAの中古HDDを検査してみました。SATAのHDDをストレージに搭載して、WindowsServer上からSMART測定ソフトを使い、状態を調べてみました。すると驚きの結果がでました。 hddtest1 hddtest2 hddtest3 このようにバッドセクタを大量に持っているにもかかわらず、OS上で認識しています。 hddtest4 hddtest5 Drobo5Nで搭載出来るのか試してみました。 hdd障害1 hdd障害2 hdd障害3

 

実験結果から一番怖いのが、「OS上で認識しているので問題無い」としてしまうことです。

故障したHDDであればWindows上でマウントされませんし、Droboであれば赤ランプが点灯します。今回、このような状態のHDDでもWindowsServer上で認識出来ました。Drobo上でも認識出来ています。データの読み書きもできました。

そう言う意味では問題無いHDDになりますが、このまま運用し続けるとどこかのタイミングで間違いなくデータが正しく書き込まれず、データのロストやOS領域のデータクラッシュによる運用不可能に陥ります。この状態はRAID環境であっても復旧できません。物理故障では無いのでリビルド出来ません。

結論としては、SATA HDDで運用しているサーバ、NAS等のRAIDシステムは「必ずバックアップを取って運用しましょう」

RAIDをバックアップと考えている方が非常に多いのですが、あくまでもHDDの冗長化であってバックアップではありません。上記記載したとおり、HDDが物理的に故障した時はリビルドで復旧できますが、OSの領域やデータの領域が壊れてしまうとRAIDではどうすることも出来ません。

故障したシステムを復旧させることは膨大な費用と時間と業務ロスが発生します。バックアップを持つことでこれらを大幅に短縮できます。サーバを2重化することが望ましいですが、そこまでの費用は難しいのでしたらデータ領域だけでもバックアップを取ることをおすすめします。