System x3100M4へのCentOS 6.3インストール

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System x3100 M4Cent OS 6.3 をインストールしてみましたので、レポートします。


ServeRAID C100(LSIオンボードディスクアレイ) を Enable にして、RAID1 を組んだ状態でインストール DVD から起動してみました。
従前の uEFI、IMM のバージョンでは、uEFI のブート順設定で Legacy Only を最上位に持ってきて、BIOS モードで強制的に起動するよう、下準備が必要でしたが、最新の uEFI、IMM にバージョンアップしたところ、デフォルトの uEFI 設定で自動で BIOS モードでの起動をしてくれるようになりました。

以下のようにRAID1であるはずのディスクがバラバラに見えることもなく、1つの領域として正常に認識されています。

しかし、上記の画面で「変更をディスクに書き込む」を選択すると、以下のような画面となってインストールが中断してしまいます。

やはりWindowsを主なターゲットとして作られているServeRAID C100(LSI社製オンボードディスクアレイ機能)は、Linuxディストリビューションに対応出来ずにディスクへの書き込みに失敗してしまうようです。

次に、ServerRAID C100をDisableにし、AHCIモードでのインストールを試してみました。uEFIのメニューからSystem Settings→Devaices and I/O Portsを選択し、「Configure SATA as」でAHCIを選択し、設定をSaveしてuEFI Settingsを抜けます。

再びCentOS 6.3のインストールDVDから起動してみます。そうすると、以下のようなメッセージが表示されました。

CentOS 6.3のインストーラが、ServeRAID C100のRAID情報がディスクに書き込まれていることを認識しているようです。再びuEFIメニューに入り、RAID情報の消去を行ってみます。先程のDevices and I/O Portsから、「Configure SATA as」をRAIDに設定します。

このままでは、以下の画面でStorageという設定項目が出ず、ServeRAID C100の設定を行うことが出来ません。

設定を保存して一旦再起動し、再びuEFIメニューに入ることで、最下段にStorageという設定項目が出現します。

Storageの設定項目から、ServeRAID C100の構成情報消去を行います。

白文字反転で良く見えませんが、RAIDのマネージメント画面に入るための項目が表示されていますので、Enterを押下して次の画面へ進みます。

以下の画面から、Delete Virtual Driveを選択し、本当に消去するか確認画面が表示されますので、Confirmにスペースキーでチェックを入れ、YesでEnterを押すことでRAID情報が消去されます。

Successと表示されれば、消去完了です。「Configure SATA as」をAHCIに設定し直した後にuEFIメニューを抜けて、再びCentOS 6.3のインストールDVDから起動をかけます。

今度は前回のようにRAID情報が存在するというメッセージは表示されず、「変更をディスクに書き込む」というボタンを押下してもエラーとはならずに上記のように正常にパーティション情報を書き込むことが出来ました。

ウィザードに沿って順調にパッケージインストールまで来ました。

このままインストール完了し、再起動後、正常にCentOS 6.3が起動してきました。

ネットワークアダプタも正常に認識されています。

結果として、uEFI、IMMの最新バージョンを導入することでインストーラは簡単に起動するようになりましたが、ServeRAID C100(オンボードディスクアレイ機能)は使用することは出来ません。
AHCI モードでインストールする必要がありますので、単体運用が不安な使用シーンにおいては、別途ハードウェアRAID(オプションのRAIDボード)を導入する必要があります。

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