お客様から、VMwareで仮想OSを作る際、入れるストレージは何が良いのですか?とご質問を頂きます。
一番簡単な回答は、HDDは遅いのでSSDが良いですよ。とお答えしておりますが、果たして本当のところは
どうなのでしょうか。
今回は、PRIMERGY TX1320M4に3つのストレージデバイスを搭載して検証してみました。
①NVMe Huawei ES3600C V5 1.6TB
②SATA SSD Micron 5200Eco 480GB
③SATA HDD TOSHIBA DT01ACA100 1TB
今回はRAIDコントローラを使用せずAHCI接続となっております。
各デバイスにWindowsServer2016の評価版をインストール。仮想OSを作成します。
その上で、CrystalDiskMark7.0を実施。ベンチマークを計測します。
①NVMe Huawei ES3600C V5 1.6TB
②SATA SSD Micron 5200Eco 480GB
③SATA HDD TOSHIBA DT01ACA100 1TB
結果ですが、意外と仮想化上でもストレージパフォーマンスは大きく下落しておりませんでした。以前ESXi5で検証した際は
大きくパフォーマンスが落ちていましたが、ESXi6.7ではこういったストレージ周りのパフォーマンスも向上しているのかもしれません。
パフォーマンスの目安は上から3段目の右側の欄(NVMeで598の値)としております。
一目瞭然でNVMeが最速です。このパフォーマンスなら仮想化上でDBサーバを数台立ち上げていても問題ありません。
続いてSSD、HDDです。SSDはRAIDを組みますとRAIDコントローラの性能がボトルネックとなり、パフォーマンスが低下します。
今回はAHCI接続なのでSSDのパフォーマンスを引き出しています。
HDDでは複数の仮想化を立ち上げるには厳しいですね。HDDは逆にRAIDコントローラの性能でパフォーマンスが上がりますので
RAIDコントローラを搭載出来るサーバで実施された方が良いです。
これらの検証を踏まえますと、しっかりとした仮想化基盤を作り上げるならNVMeかSSDで。一先ずコスト重視で検証だけならHDDで
実施頂くのが宜しいです。
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